Las comedias de Lope de Vega

17世紀スペインの劇作家ロペ・デ・ベガの未邦訳作品を翻訳しています。Traducciones (relativamente libres) de unas comedias de Lope ineditas en japonés. はじめての方はカテゴリー「このブログについて」からご覧ください。無断転載はお断りいたします。

サンタ・クルス侯爵の新たな勝利(Nueva victoria del marqués de Santa Cruz, la)

ロペへの帰属:確実

執筆年代:1604年

種類:歴史劇

補足:第2代サンタ・クルス侯爵アルバロ・デ・バサン(Álvaro de Bazán レパントの海戦で活躍した初代サンタ・クルス侯爵アルバロ・デ・バサンの息子)による1604年のコス島(ギリシャ)攻略を描いたもの。

参照元ARTELOPE. Base de datos y Argumentos del teatro de Lope de Vega

 

 トルコの領土であるランゴ島(コス島)に、皇帝の使者アラディンがやってくる。アラディンは、ナポリやマルタからきて海岸を荒らす船団を取り締まるためにこの島へやってきたことを同地の責任者カリアデノに伝える。

 

 アラディンにはすでに大勢の妻がいる。しかし彼はランゴ島の美しい娘ファティマに魅了され、彼女に求婚する。ファティマは「私の祖父アリーはサンタ・クルス侯爵アルバロ・デ・バサン(初代侯爵?)に殺されました。彼に復讐するため侯爵家の騎士を3人殺してくれれば結婚します」と返答する。

 

 奴隷市場で、スペイン人の捕虜たちが売りに出される。捕虜の一人ドン・ペドロは、女性の捕虜レオノールに恋している。ペドロはレオノールがトルコ人たちに買われてコンスタンティノープルへつれていかれることを恐れる。

 

 アラディンが奴隷市場にやってくる。アラディンはレオノールにも魅かれ、彼女を手元に置くことにする。

 

 スペイン人兵士のカルピオが、男装している彼の恋人ロセーラとともにバレンシアから船でナポリへやってくる。二人は、アルバロ・デ・バサンナポリへ上陸するのを目撃する。

 

 ベナベンテ伯爵がアルバロを迎える。二人はアルバロの父である初代サンタ・クルス侯爵アルバロ・デ・バサンのレパントの戦いでの功績を語る。

 

 ペドロはレオノールの元へひそかに通い、愛の言葉を交わす。アラディンはそれを見て嫉妬する。ファティマはサンタ・クルス侯爵が到着したことをアラディンに思い出させ、祖父の仇をとってくれるよう依頼する。

 

 アルバロの夢の中に「宗教」「勝利」の寓意人物、さらに彼の父親が現れて、アルバロを鼓舞する。

 

 アルバロは大勢の軍人をつれてナポリから船出し、ランゴ島へ向かう。魔術師であるファティマは嵐を起こして彼を妨害する。

 

 ペドロは意を決して衛兵と戦い、レオノールを救出して逃亡する。二人が島を脱出するための舟を作っていると、カルピオとロセーラが現れる。二人はペドロとレオノールにサンタ・クルス侯爵のすぐれた行いの数々を話して聞かせる。

 

 スペイン軍はランゴ島に上陸し、トルコ人たちを攻撃する。ペドロはアラディンとカリアデノを殺す。祖父の仇を取ろうとしていたファティマもアルバロに屈服する。スペイン軍がトルコ軍に勝利する場面で幕となる。