Las comedias de Lope de Vega

17世紀スペインの劇作家ロペ・デ・ベガの未邦訳作品を翻訳しています。Traducciones (relativamente libres) de unas comedias de Lope ineditas en japonés. はじめての方はカテゴリー「このブログについて」からご覧ください。無断転載はお断りいたします。

オルナチュエロスの新郎新婦(Novios de Hornachuelos, los)

ロペへの帰属:否定されている

執筆年代:不明

種類:歴史劇

補足:Artelopeによれば、現在はベレス・デ・ゲバラ(Vélez de Guevara)の作品と推定されている。オルナチュエロスはエストレマドゥーラ地方にある地名。「オルナチュエロスの新郎新婦、新郎は新婦をつれていきたくないと泣き、新婦は新郎についていきたくないと泣いた」という当時の諺にもとづいて書かれたとみられる。

参照元ARTELOPE. Base de datos y Argumentos del teatro de Lope de Vega

 

 カスティーリャ国王エンリケ3世(在位:14世紀末-15世紀初頭)は病身である。王は使者を送って、エストレマドゥーラ地方に住む裕福な貴族ロペ・メレンデスマドリードへ来るよう命じる。

 

 ロペ・メレンデスは傲慢な態度で国王の命令を拒否し、自身の豊かさや有利な立場を自慢する。使者があきらめて国王の元へ戻っていった後、ロペは女遊びをする目的でオルナチュエロスへ出かける。従者のメンドは主人の行動をいさめる。

 

 オルナチュエロスに着いたロペは、エストレーリャという女性を口説く。エストレーリャは丁重に彼の誘いを断る。

 

 オルナチュエロスの町では、農夫のベルエーコ町長が、ともに結婚式を挙げる準備をしている。

 

 国王エンリケは、グアダルーペエストレマドゥーラ地方の巡礼地)へ巡礼し、同地に安置されている聖母像を礼拝しようと考える。廷臣のルイ・ロペスは王の健康を気づかう。

 

 しかしその後、ロペ・メレンデスの元から使者が戻り、彼が王の命令を拒否したことを伝える。国王は怒り、ロペを罰するために出発する。

 

 オルナチュエロスでは、ベルエーコの結婚式が賑やかに行われる。ベルエーコと新婦のマリーナは、互いに文句を言い合っている。

 

 ロペが結婚式に乱入し、エストレーリャを探す。しかしエストレーリャは彼を避ける。

 

 国王がオルナチュエロスに到着し、エストレーリャの家を訪ねる。エストレーリャは国王に恋をしてしまう。

 

 国王はロペの家へ行き、わざと身分を明かさずに彼に会う。国王はロペの行動を非難してから自分の正体を明かし、病をおして彼を罰するためにここへ来たと告げる。

 

 国王は剣を抜き、ロペに戦いを挑む。しかしロペは自分の過ちを認め、王の足元にひざまずいて許しを乞う。国王はその直後に高熱のために倒れ、ロペの家に泊まることになる。

 

 国王はオルナチュエロスでロペを裁判にかけることを宣言し、ロペはそれを受け入れる。

 

 エストレーリャは国王にあてて恋文を書き、国王の枕の下にそれを隠していた。しかし手紙を見つけたのはロペであった。ロペは、エストレーリャの心を国王に奪われたことで、すでに自分は国王の報復を受けたのだと感じる。

 

 新婚のベルエーコとマリーナは、再び滑稽な言い争いを繰り広げる。

 

 エストレーリャは国王に会い、婉曲な言葉で国王への恋心を告白する。しかし国王にはその意味が正しく伝わらず、国王はエストレーリャがロペに恋しているのだと勘違いをする。ロペがエストレーリャに不誠実な態度を取っているのだと考えた国王は、彼に罰を与える決心をする。

 

 国王はロペにエストレーリャとの結婚を命じ、自分はオルナチュエロスから去ると宣言する。

 

 ロペとエストレーリャは、ともに結婚への不快感をあらわにする。エストレーリャはロペを愛していないためであり、ロペは国王から愛人を押し付けられたと感じたためである。

 

 ロペとエストレーリャは、ともに剣を抜いて戦う。その傍らでは、ベルエーコとマリーナの喧嘩も続けられている。

 

 国王は彼らの争いをやめさせ、ロペとエストレーリャ、ベルエーコとマリーナの結婚を取り消すと宣言する。

 

 エストレーリャは王妃の侍女となることが決まり、国王は彼女に良い結婚相手を世話することを約束する。国王が随員たちとともに、王妃の待つグアダルーペへ出発する場面で幕となる。