Las comedias de Lope de Vega

17世紀スペインの劇作家ロペ・デ・ベガの未邦訳作品を翻訳しています。Traducciones (relativamente libres) de unas comedias de Lope ineditas en japonés. はじめての方はカテゴリー「このブログについて」からご覧ください。無断転載はお断りいたします。

ロドモンテの嫉妬(Celos de Rodamonte, los)

ロペへの帰属:確実

執筆年代:1596年以前

種類:文学作品に基づく騎士道物語的な劇

補足:ロペが好んだアリオストの叙事詩『狂えるオルランド』から派生した作品のひとつ。

参照元

ARTELOPE. Base de datos y Argumentos del teatro de Lope de Vega

 

 タタールの王子マンドリカルドカンドリマンド、王女セラウラの前に、突然ライオンが現れる。ライオンの正体は、彼らの叔父で魔術師であるラウリモだった。

 

 ラウリモは彼らに、彼らの父アグリカンがシャルルマーニュの騎士オルランド(この劇には登場しない)に殺されたこと、そしてアグリカンは自身の希望で死ぬ前に洗礼を受け、キリスト教徒になったことを知らせる。マンドリカルドたちは、父の仇を討つためにヨーロッパへ向かう。

 

 魔術師のフェボシーラが、彼らに試練を与える。長男のマンドリカルドはヘクトールトロイア戦争の英雄)の武具を手に入れる必要がある(ヘクトールの剣ドゥリンダーナだけはオルランドが持っている)。カンドリマンドは魔法の盾を手に入れなければならない。

 

  セラウラは、巨人フェッラウ(フェラグス)の船に同乗し、ヨーロッパへ向かう。フェッラウは恋する女性アンジェリカを探し求めていた。セラウラはフェッラウに恋をしてしまう。

 

 マンドリカルドとカンドリマンドは、それぞれ試練を突破して武器を手に入れる。フェボシーラは魔法を使って彼らをオルランドのいるアルデニアへと運んでやる。

 

 スペインのグラナダでは、イスラム教徒の王エストルディラーノが娘のドラリーチェロドモンテと結婚させようとしていた。ドラリーチェは内心、乱暴で傲慢なロドモンテに恐怖心を抱いている。ロドモンテはアフリカの王グラマンを救出するためにフランスのアルルへと出発することになり、二人の結婚式は延期される。

 

 アルデニアでは、アグラマンテの騎士ルッジェーロが、キリスト教徒側にいる恋人ブラダマンテのことを考えていた。そこへ、フェボシーラの魔法によって送られたマンドリカルドとカンドリマンドが現れる。三人が互いに自分の勇猛さを誇って争った結果、カンドリマンドが死ぬ。マンドリカルドは怒って弟の仇をとろうとするが、そのとき死んだカンドリマンドの魔法の盾が、ルッジェーロもろとも地の底へ消えてしまう。

 

 ドラリーチェはロドモンテとの結婚に不安を感じつつも、彼と会うためにアグラマンテの陣営にやってくる。そこへ狂乱したマンドリカルドがやってきて暴れまわる。ドラリーチェは恐怖のあまり死を覚悟するが、マンドリカルドはドラリーチェを一目見て心を奪われる。ドラリーチェもマンドリカルドの身の上話を聞いて同情し、二人は愛し合うようになる。

 

 セラウラはフェッラウに捨てられ、絶望して自殺しようとする。そこへ魔法の盾によって移動してきたルッジェーロが現れ、彼女を助ける。セラウラはルッジェーロに、フェッラウをつれてきてほしいと頼む。

 

 ロドモンテは陣営で、ドラリーチェがマンドリカルドとともに姿を消したことを知らされ、激しく嫉妬する。彼はそのことを知らせに来た従者を殺し、狂乱してまわりのものすべてを破壊していく。

 

 ルッジェーロとセラウラはフェッラウを発見する。ルッジェーロはフェッラウにセラウラとの結婚を要求し、彼と決闘をする。そこへ狂乱したロドモンテが現れる。ロドモンテは初めはセラウラの失恋の悲しみに共感を示すが、彼女が自分の恋敵マンドリカルドの妹だということを知ると激怒し、彼女を殴って去る。

 

 ルッジェーロに負けたフェッラウはセラウラとの結婚を了承するが、セラウラはロドモンテから受けた傷によって死ぬ。フェッラウは悲しむ。

 

 ドラリーチェとマンドリカルドは、ベラルドという村人のもとで幸福な時間を過ごす。そこへ、アンジェリカに失恋したオルランドが狂乱して破壊を繰り返しているという知らせが入る。マンドリカルドは、オルランドの剣ドゥリンダーナを探しに行く。

 

 マンドリカルドと入れ違いにロドモンテがやってくる。マンドリカルドとドラリーチェがベラルドの家に滞在したことを知ったロドモンテは嫉妬に狂い、ベラルドの家を破壊する。

 

 ルッジェーロは、恋人のブラダマンテと再会を果たし、喜び合う。いっぽうマンドリカルドはシャルルマーニュ側の騎士ゼルビーノを殺してドゥリンダーナを奪う。

 

 ロドモンテが現れ、マンドリカルドと戦おうとするが、アグラマンテが危機に瀕しているという知らせが届き、両者は戦いを延期する。

 

 アグラマンテの軍はシャルルマーニュの軍に破れ、ルッジェーロたちは勝利を祝う。アグラマンテはドラリーチェに夫を選ばせ、ドラリーチェはマンドリカルドを選ぶ。ロドモンテは女性への憎悪を抱きつつ去っていく。

 

 アルルでシャルルマーニュの軍が勝利を祝い、ルッジェーロの洗礼式が行われる。

 

 

狂えるオルランド

狂えるオルランド

 

 

 

シャルルマーニュ伝説

シャルルマーニュ伝説