Las comedias de Lope de Vega

17世紀スペインの劇作家ロペ・デ・ベガの未邦訳作品を翻訳しています。Traducciones (relativamente libres) de unas comedias de Lope ineditas en japonés. はじめての方はカテゴリー「このブログについて」からご覧ください。無断転載はお断りいたします。

ドラマ『セルバンテス対ロペ』

『復讐なき罰』の翻訳は、諸々の事情で大幅に遅れております。申し訳ありません。

 

 現在、ロペ・デ・ベガの登場するドラマがラジオテレビシオン・エスパニョールのホームページで12月20日まで視聴可能となっています。タイトルは『セルバンテス対ロペ(Cervantes contra Lope)』。

 

www.rtve.es

 

 セルバンテスの『ドン・キホーテ』が出版されてから9年後、何者かがアロンソ・フェルナンデス・デ・アベリャネーダという偽名で『ドン・キホーテ』の第二部を出版します。その序文にはセルバンテスを中傷する言葉が書かれていました。

 

 『ドン・キホーテ』続編を執筆中だったセルバンテスは激怒。果たして『ドン・キホーテ』の贋作を書いたのは、彼と確執のあったロペ・デ・ベガとその周辺の人物だったのでしょうか?

 

 有名な『ドン・キホーテ』贋作事件を扱ったこのドラマは、セルバンテスロペ・デ・ベガをはじめ、ケベード、ゴンゴラ、国王フェリーペ3世など、歴史上有名な人物たちに現代のテレビ局がインタビューする、という一風変わった形式で作られています。ところどころで小説の一部が紹介され、ドン・キホーテサンチョ・パンサが登場します。

 

 ロペ・デ・ベガは傲慢で女たらし。多くの人々の妬みを買っています。セルバンテスは贋作の存在に悩まされましたが、ロペもまた公共の場で嘲笑されたり、自宅に落書きをされたりと、成功者ゆえの悩みを抱えています。

 

 『ドン・キホーテ』贋作の作者は誰なのかというミステリーもありますが、どちらかといえばセルバンテスとロペの複雑な関係を描いた部分が面白いドラマでした。