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Las comedias de Lope de Vega

17世紀スペインの劇作家ロペ・デ・ベガの未邦訳作品を翻訳しています。Traducciones (relativamente libres) de unas comedias de Lope ineditas en japonés. はじめての方はカテゴリー「このブログについて」からご覧ください。無断転載はお断りいたします。

嫉妬深いアルミンダ(Arminda celosa)

あらすじデータベース(A~C)Base de datos y Argumentos あらすじデータベース(ジャンル別・架空の宮廷劇)

ロペへの帰属:ほぼ確実

執筆年代:1608-1615年

種類:架空の宮廷劇

補足:イギリスが舞台となる。男装の女性が登場する。

参照元

ARTELOPE. Base de datos y Argumentos del teatro de Lope de Vega

 

 イングランド女王アルミンダは、友人のオクタビアが夫のアントニオ公爵と恋愛関係にあるのではないかと疑う。アルミンダはオクタビアを郊外の野原へ誘い出して、秘書のテオドーロと騎士のアウレリオを使って彼女を脅し、真実を白状させようとする。

 

 アルミンダの読みどおり、オクタビアはアントニオの愛人であった。しかしオクタビアはアルミンダの制裁を恐れ、アルミンダの侍女フロレーラこそがアントニオの愛人なのだと嘘をつく。

 

 フロレーラの恋人であるテオドーロは、オクタビアの嘘を見抜き、フロレーラの無実を主張する。しかしオクタビアはひそかにアントニオに急ぎの使者を送り、口裏を合わせるよう指示する。アルミンダが王宮に戻ると、アントニオはわざとフロレーラに好意を持っているかのようにふるまう。

 

 アントニオの従者フリオは、フロレーラをあざむき、彼女がアントニオの愛人であるようにアルミンダに思いこませようと計画する。フリオはフロレーラに、恋人のテオドーロが話をしたがっていると伝えて窓辺に行かせる。彼はフロレーラに、周囲をあざむくためにテオドーロのことを「陛下」と呼べと指示する。

 

 男装したアルミンダとオクタビア、そしてテオドーロとアウレリオによって、フロレーラが「陛下」と呼ぶ相手にむかって愛を告白している様子が目撃される。

 

 アントニオは、フリオに命じてオクタビアを拉致させ、フェリシアーノ伯爵の家にかくまわせる。アントニオは君主の地位を失いたくないので、嫉妬するアルミンダを甘い言葉で丸めこもうとする。

 

 しかし、フェリシアーノ伯爵は、オクタビアがアントニオの命によって彼の家に来ていることをアルミンダに正直に告白する。それによってフロレーラの無実があきらかになる。アントニオはやむをえず、アルミンダを満足させるために、オクタビアを監禁する。

 

 アイルランド国王からの使者が到着し、イングランドの貴婦人の中からアイルランド国王の妃を選んでほしいという依頼をアルミンダに伝える。

 

 テオドーロは、フロレーラが本気でアントニオに告白していたのではないかと疑い、嫉妬する。しかし彼らは最終的に和解する。

 

 アントニオは、アルミンダの冷淡さを嘆く。フリオの入れ知恵によって、アントニオはわざと軽傷を負う。フリオは、アントニオがアルミンダへの愛を示すために自殺を図ったのだと彼女に伝える。

 

 アルミンダはフリオの言葉を聞いて満足する。彼女はオクタビアをアイルランド国王の妃に選ぶ。オクタビアはそのことを知ってアントニオを責めるが、アントニオは君主の身分を捨てることを拒否する。

 

 オクタビアの肖像画を贈られたアイルランド国王は彼女を気に入り、妃として迎えるためにイングランドへやってくる。オクタビアは結婚を受け入れる。アイルランド国王とオクタビア、テオドーロとフロレーラが結ばれる。アントニオとアルミンダは互いの忠誠を誓う。彼らを祝福する音楽とともに幕となる。