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Las comedias de Lope de Vega

17世紀スペインの劇作家ロペ・デ・ベガの未邦訳作品を翻訳しています。Traducciones (relativamente libres) de unas comedias de Lope ineditas en japonés. はじめての方はカテゴリー「このブログについて」からご覧ください。無断転載はお断りいたします。

『バレンシアのらんちき騒ぎ』あらすじ(結末含む)Argumento de "Los locos de Valencia"

(第一幕)フロリアーノと、彼の友人のバレリオが登場。二人の会話から、フロリアーノがサラゴサからバレンシアに逃げて来たこと、彼がアラゴンの皇太子レイネーロを死なせてしまったらしいということがわかる。バレリオはフロリアーノに、正気を失ったふりをしてバレンシアにある有名な精神病院に入院することを勧める。

 従者のレオナートと恋に落ち、親の決めた結婚から逃れるために家を出てきたエリフィーラは、バレンシアに着いたとたんにレオナートと言い争い、宝石や服を彼に奪われたあげく置き去りにされてしまう。精神病院の門番ピサーノと、元患者で使用人でもあるトマスマルティンは、エリフィーラを見て患者と思いこみ、むりやり入院させてしまう。偶然その様子を目にしたバレリオはエリフィーラに恋する。

 精神病院に入院したフロリアーノは、理事長の姪フェードラと、その侍女ライダに出会う。フロリアーノは患者として振舞うが、フェードラとライダは彼に恋する。

 フロリアーノとエリフィーラは、互いに患者として出会い、恋に落ちる。自分が正気であることを悟られないように演技をしつつ、二人は相手に自分の好意を伝えようとする。

 フロリアーノが独りになったとき、バレリオがやってきて、エリフィーラに恋したことをフロリアーノに告白する。

 (第二幕)フロリアーノの独白。自分の恋したエリフィーラが精神病患者であること、バレリオがエリフィーラに恋してしまったことを嘆く。

 フェードラが登場。精神病患者のフロリアーノに恋してしまったことを嘆く。フロリアーノはフェードラの気もちをかわしながら、自分の悩みについて患者を装いながら話す。

 エリフィーラは、フェードラとフロリアーノを見て嫉妬するが、そのことがきっかけでフロリアーノとエリフィーラの仲は進展する。互いの心をさぐりながら会話するうちに、二人は相手が正気であることを知り、それぞれの身の上と相手への恋心を告白する。喜びあう二人だが、ピサーノに見つかり、強引に引き離される。

 ピサーノのいとこでアラゴンの法官のリベルトが、レイネーロ殺しの犯人の人相書きを持って病院へやってくる。トマスからの知らせでそれを知ったフロリアーノは、顔を黒く染めて変装する。リベルトはフロリアーノが犯人であることに気づかず、去っていく。

 フロリアーノとエリフィーラは、難を逃れたことを喜びあうが、ライダの嫉妬により再び引き離される。ライダは、自分も精神病患者になったふりをすることを思いつく。その様子を見たフェードラも同じことをする。病院の理事長のヘラルドはフェードラとライダの変わりようを見て嘆き悲しむ。

 (第三幕)医師のベリーノの忠告を聞いたヘラルドは、フェードラとフロリアーノの偽りの結婚式を挙げることにする。フロリアーノは了承するが、エリフィーラは激怒してフロリアーノに別れを告げ、バレリオとともに病院を去っていく。

 幼子殉教者の祝日に病院で祭りが行われ、患者たちが集められる。旅の騎士が、彼の従者となったレオナートとともに病院を訪れる。フロリアーノとフェードラの偽の結婚式の準備が行われるが、フェードラとライダがけんかを始めてしまう。

 エリフィーラが、バレリオとともに病院へ戻ってくる。エリフィーラはフロリアーノとフェードラがほんとうに結婚したと思いこみ、怒りのあまり、彼が皇太子を殺した犯人だと皆の前で暴露する。フロリアーノは捕えられるが、そのとき旅の騎士が、自分こそ皇太子レイネーロであり、フロリアーノに殺されたように偽装した理由を話す。

 フロリアーノはエリフィーラと結ばれる。皇太子のすすめでバレリオはフェードラと、レオナートとライダと、それぞれ結ばれる。

 


Los locos de Valencia, del Centre Teatral de la Generalitat