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Las comedias de Lope de Vega

17世紀スペインの劇作家ロペ・デ・ベガの未邦訳作品を翻訳しています。Traducciones (relativamente libres) de unas comedias de Lope ineditas en japonés. はじめての方はカテゴリー「このブログについて」からご覧ください。無断転載はお断りいたします。

『守護天使』あらすじ(結末含む)Argumento de "La buena guarda"

 (第一幕)カーニバルの日、シウダー・ロドリゴの街に建つ女子修道院の聖堂へ若者たちがやってくる。サクリスタン(聖具管理人)のカリーソは信心深い人物として知られており、ミサに遅刻した女性たちに長々と嫌味を言って若者たちに煙たがられる。しかし、聖堂の外からカーニバルの陽気な音楽を聴いたカリーソは思わず踊り出してしまう。

 修道院ドニャ・クララの執事であるフェリックスが登場。彼の独白で、彼がクララに恋してしまい、死を願うほどに苦悩していること、あまりに耐えがたいのでクララにそれを告白するつもりであることがわかる。

 クララが登場。思いつめた様子のフェリックスを心配する。フェリックスは恥じ入りながら恋心を告白する。クララは驚くが、フェリックスの態度に誠実さを感じ、ともに神に祈って誘惑を退けることを提案する。

 クララの実家では、クララの妹エレナの縁談が持ち上がる。ドン・カルロは家柄も人柄も申し分ないとして紹介され、エレナもその結婚に同意する。しかし何者かがカルロスの悪い噂を流したことが原因で、彼とエレナの結婚はあやうくなる。カルロスはカリーソに金貨を渡して、エレナへ手紙を渡してくれるようにと頼む。金貨に目がくらんだカリーソは引き受けるが、誤って手紙をクララに渡してしまう。クララはカリーソの本性が偽善者であったことを知る。

 フェリックスはいくら祈りや苦行をしてもクララへの思いを断ち切れないため、絶望して死のうとする。クララはフェリックスを制止し、彼の告白を聞いてから彼を激しく恋するようになってしまったことを告白する。二人はともに修道院から脱け出すことを約束する。

 (第二幕)フェリックスはカリーソに計画を話し、護衛としてつれていこうとする。もともと偽善者としてしか振舞うことができなかったカリーソは、喜んで彼らに協力すると申し出る。クララはフェリックスと結ばれることを喜びながらも、修道女の誓いを破ってしまったことを恥じ、残された修道女たちの加護を聖母マリアに祈る。

 聖母マリアはクララを憐れみ、ひとりの天使を呼び出す。天使はクララに姿を代えて修道院長の役目を果たすことを約束する。

 ドン・カルロスは友人が自分を裏切ったことを突きとめ、彼を殺そうと計画する。クララ(ほんとうは天使)を訪れたカルロスは、クララが自分の計画を知っていることに驚く。天使はカルロスに、復讐しようという考えを捨てるよう諭す。天使の神々しさに驚嘆したカルロスはその言葉を受け入れ、天使はカルロスとエレナが結婚できるよう取り計らうことを約束する。

 フェリックスとクララは幸福な時間を過ごす。フェリックスがクララの膝を枕にして眠っていると、美しい羊飼い(キリスト)が現れ、クララに話しかける。羊飼いは、自分は狼にさらわれた羊を探しているところだと告げてその場を去る。目覚めたフェリックスはカリーソとともに次の目的地について語り合うが、クララは不安な気もちを抑えることができない。

 フェリックスはクララの態度から、自分に神の怒りが向けられていることを察知して怯える。聖堂の磔刑像が自分に背を向けているのを見るに及んで、フェリックスはクララのもとを去ることを決意する。フェリックスはクララに手紙を残してカリーソとともに逃げ、クララは嘆き悲しむ。

 (第三幕)数年が経過。イタリアへ逃亡していたフェリックスとカリーソが、スペインへ戻ってくる。二人の会話から、罪を償うために苦行と奉仕をしてきたことがわかる。盗賊が現れて二人を脅すが、二人は動じることもなく、彼らに服を与える。

 クララはトレドの村で悔悛の苦行をしている。農家の若者に思いを寄せられたり、水浴する若者たちや、クララを誘惑しようとする若者たちの幻が現れたりして、クララはこの世のはかなさを憂い、キリストに許しを乞う。再びクララの元に羊飼いが現れ、いまも羊を探しつづけていること、羊を罰するつもりはなく、いつでも羊を受け入れるつもりであることを告げて去る。神の許しを得たと悟ったクララは、シウダー・ロドリゴへ戻る。

 ドン・カルロスはエレナとの結婚生活に飽き、別の婦人に熱をあげていた。天使はカルロスを呼び出して叱責する。自分の行いがすべて天使に見通されていることに怖れを抱いたカルロスは心を入れ換えることを約束する。さらに天使は奇跡を起こして、溺れそうになっていた修道女を救う。

 クララは修道院に戻り、天使と対面する。天使の説明により、クララは自分の聖母への願いが聞き入れられ、修道女たちが守られていたことを知る。

 フェリックスとカリーソ修道院に戻り、クララと対面する。クララから天使たちの起こした奇跡の物語を聞いたフェリックスは、カリーソとともに悔悛するため修道院から去っていく。

 

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バルトロメ・エステバン・ムリーリョ

守護天使

1665-1666年

セビーリャ大聖堂

IAPH. Instituto Andaluz del Patrimonio Historico