読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Las comedias de Lope de Vega

17世紀スペインの劇作家ロペ・デ・ベガの未邦訳作品を翻訳しています。Traducciones (relativamente libres) de unas comedias de Lope ineditas en japonés. はじめての方はカテゴリー「このブログについて」からご覧ください。無断転載はお断りいたします。

ロペと画家たち(続き)

f:id:lopedevega:20150521220717j:plain

ビセンテ・カルドゥーチョ

≪修道士オドーン・デ・ナバーラの死≫ 1632年 プラド美術館

Museo Nacional del Prado: Galería online

 

 

 宮廷の画家たちとも親交のあったロペですが、ベラスケスとはあまり関わっていないようです。もっぱら絵を描くだけであったベラスケスよりも、文筆活動も行ったバン・デル・アメン、ビセンテ・カルドゥーチョといった画家たちの方が近づきやすかったのでしょう。カルドゥーチョはベラスケスのライバルでしたから、必然的にベラスケスとは仲良くなれなかったのかもしれません。

 

 カルドゥーチョがカルトゥジア修道会のために描いた≪修道士オドーン・デ・ナバーラの死≫には、カルドゥーチョ自身の肖像(画面左側にいるグループの中の横顔の人物)と、彼の友人であったロペの肖像(画家の向かって右側の人物)が描かれています。

 

f:id:lopedevega:20150521220942j:plain

 1632年ということは、ロペが70歳であり、伴侶のマルタ・デ・ネバーレスが精神疾患の末に死去した頃ということになります。老いのせいなのか、心労のせいなのか、少しやつれて見えます。最もリアルなロペの肖像とも言えそうです。

 

Lope de Vega y Carpio

エウヘーニオ・カヘス≪ロペ・デ・ベガの肖像≫ 1630年頃

ラサロ・ガルディアーノ美術館

Lope de Vega y Carpio - Obra - ARTEHISTORIA V2

 

 こちらは、別の画家エウヘーニオ・カヘスによる作品。最もよく知られているロペの肖像のひとつです。