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Las comedias de Lope de Vega

17世紀スペインの劇作家ロペ・デ・ベガの未邦訳作品を翻訳しています。Traducciones (relativamente libres) de unas comedias de Lope ineditas en japonés. はじめての方はカテゴリー「このブログについて」からご覧ください。無断転載はお断りいたします。

聖職者

訳者のコメント・守護天使 comentarios sobre "La buena guarda" ロペ・デ・ベガについて➀生涯 ¿Quién es Lope? su vida

ロペ・デ・ベガ戯曲集第14巻』1620年

バレンシア寡婦』の献辞(部分)

*「あなたの司祭にして愛する下僕、ロペ・デ・ベガ・カルピオ」と記されている。

La viuda valenciana : comedia famosa / Lope de Vega | Biblioteca Virtual Miguel de Cervantes

 

 1614年にロペはトレドで司祭に叙任されています。『守護天使』を書いていた1610年前後には信徒会に入会しており、宗教劇や宗教詩を書いています。彼には、敬虔な人物でありたいという願望はあったのでしょう。幼い息子と二度目の妻を亡くしたショックも大きかったのかもしれません。

 

 しかしその後、彼は26歳の既婚女性マルタ・デ・ネバーレスと恋愛関係になります。

 

 付き合い始めて4年後にマルタの夫が死んだことは、ロペにとってこの上ない朗報だったようです。さらに、以前書いた『バレンシア寡婦』というコメディアを、寡婦になったばかりのマルタに(マルシア・レオナルダという偽名を使って)ささげて献辞を書いています。

 

 その三年後にマルタは失明し、その後、精神疾患に陥って1632年に亡くなります。その後のロペは不幸続きですが、執筆活動が衰えることはありませんでした。罪深い部分も含めて、ロペは自分自身の人生を著作の中に反映させているので、やはりとても面白い人物です。