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Las comedias de Lope de Vega

17世紀スペインの劇作家ロペ・デ・ベガの未邦訳作品を翻訳しています。Traducciones (relativamente libres) de unas comedias de Lope ineditas en japonés. はじめての方はカテゴリー「このブログについて」からご覧ください。無断転載はお断りいたします。

フエンテ・オベフーナ

ロペ・デ・ベガについて②作品(コメディア) ¿Quién es Lope? sus obras dramáticas

Las grandes coreografías de Gades, en DVD

アントニオ・ガデス振付のバレエ

『フエンテ・オベフーナ(邦訳:アンダルシアの風)』終幕 2011年

Las grandes coreografías de Gades, en DVD - ABC.es

 

 ロペのコメディアの中でおそらく最も有名な『フエンテ・オベフーナ』は、横暴な領主に反抗するフエンテ・オベフーナ村の農民たちの物語です。最大の見せ場は、領主を殺害したあと、判事に拷問を受けながらも村民全員が「犯人はフエンテ・オベフーナ」と答えるところで、苦しめられた者たちが団結して抵抗を示す姿勢が感動を呼びます。15世紀後半に実際に起きたとされる事件がもとになっており、「フエンテ・オベフーナがやったんだ」というのが「首謀者は誰かわからない」という意味の慣用句にもなったそうです。

 カトリック両王の寛大な措置により、証拠不十分で村民全員が放免されるという結末は、ちょっと「水戸黄門」のようです。とはいえ、彼らが殺人を犯したのはたしかであり、現在のローマ教皇フランシスコは、ランペドゥーサ島での説教でこのコメディアに言及し、集団で犯した罪の責任は誰も取らなくていいのではなく、ひとりひとりが責任を負うべきなのだ、とコメントしています。ごもっともですね…

 ロペらしさを感じるのは、反乱のきっかけを作るのが、領主やその家来たちによって拉致され侮辱された女性の怒りである、というところです。