Las comedias de Lope de Vega

17世紀スペインの劇作家ロペ・デ・ベガの未邦訳作品を翻訳しています。Traducciones (relativamente libres) de unas comedias de Lope ineditas en japonés. はじめての方はカテゴリー「このブログについて」からご覧ください。無断転載はお断りいたします。

ロペと女優ヘロニマ・デ・ブルゴス

 

f:id:lopedevega:20150119113052p:plain

『ばかなお嬢様』ロペ自筆の配役リスト

 

 ロペが『ばかなお嬢様』を執筆していた時期は、二度目の妻(最初の妻イサベル・デ・ウルビーナとは死別)フアナ・デ・グアルドが出産が原因で死んだ年と重なります。フアナは、宮廷にも食材を提供していた肉の卸売業者の娘で、彼女との再婚によってロペはかなりの持参金を得ていました。この結婚を知ったとき、詩人のゴンゴラはロペを嘲笑しています。ロペの父親は刺繍職人でしたが、ロペは詩人としてデビューしたときに身分を偽っていたのです。

 ロペには女優のミカエラ・デ・ルハンという愛人もおり、彼女とロペとの間に生まれた娘のマルセーラはトリニダード会の修道女となりました。また、息子のロペ・フェリックスは27歳のときマルガリータ島で事故死しています。

 フアナの死後すぐにロペは別の女優ヘロニマ・デ・ブルゴスを伴ってセゴビア、ブルゴスなどの都市を訪れました。『ばかなお嬢様』はヘロニマとその夫ペドロ・デ・バルデスが所属していた劇団のために書かれた戯曲で、ロペが書いた配役リストには、ニーセ役としてヘロニマの名が記されています。ヘロニマとロペが恋愛関係にあったらしいことは、彼がセッサ公爵に書いた手紙に示されています。

 

 

参考文献:Felipe Blas Pedraza Jiménez, Lope de Vega : pasiones, obra y fortuna del monstruo de naturaleza,  Editorial Edaf, 2009.