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Las comedias de Lope de Vega

17世紀スペインの劇作家ロペ・デ・ベガの未邦訳作品を翻訳しています。Traducciones (relativamente libres) de unas comedias de Lope ineditas en japonés. はじめての方はカテゴリー「このブログについて」からご覧ください。無断転載はお断りいたします。

派生作品

ジャック・ブランシャール 《アンジェリカとメドーロ》1630年代初め? メトロポリタン美術館 http://www.metmuseum.org/ 16世紀前半にイタリアで刊行されたアリオストによる叙事詩『狂えるオルランド』はたいへんな人気を博し、ヨーロッパ各国の文学に影響を…

バトンタッチ?

ミラ・デ・アメスクア《悪魔の奴隷》 ラ・マキナ・レアルによる人形劇の告知 タラベラ・デ・ラ・レイナでの上演 2010年 Ayto. de Talavera de la Reina: TEATRO: EL ESCLAVO DEL DEMONIO 『日本の殉教者たち』は現在、厳密にはロペが未完成のまま残したもの…

スペインに伝わった豊臣秀頼の情報

10月21日にNHK総合テレビで放送された「世界へGO!徳川家康×エリザベス1世 大阪の陣の真実」を見ましたが、いろいろと興味深い事実が紹介されていました。 ・カトリック勢力を牽制するためにイギリスと貿易しようとした徳川家康は、スペインの無敵艦隊がイギ…

受け身の男性

私が現在参照しているロペの専門書は、最近出版されたフェリーペ・B・ペドラーサ・ヒメネス(Felipe B. Pedraza Jiménez)の『ロペ・デ・ベガ “自然の怪物”の情熱、作品、運命(Lope de Vega; Pasiones, obra y fortuna del "monstruo de naturaleza")』で…

バレンシアはお好き?(さいご)

せっかくなので、2012年にバレンシアで撮影してきた写真をもう少し。 カテドラルに隣接する「ミゲレテの塔」。ロペの『バレンシアのらんちき騒ぎ』の中でも言及されています。塔の上まで昇ることができます。 こちらは聖ピオ5世美術館の展示室。もともとは聖…

相違の中にも慰めあり

『ロペ・デ・ベガ戯曲集第13巻』1620年 『不運の中にも慰めあり』冒頭ページ スペインの劇作家たちは、通俗的なコメディアのほか、宗教的な祝祭において上演される神秘劇なども数多く手がけました。彼らはこの時代において、カトリック教会の力を大衆に宣伝…

グラシオーソ(gracioso)の役割

ロペ・デ・ベガ 『人前では愚かだけれど、本当は賢い娘』冒頭のページ (『ロペ・デ・ベガのコメディア集第21巻』1635年) *「ガラーン(galán)」「ダマ(dama)」「グラシオーソ(gracioso)」「従者あるいは侍女(criado,criada)」など、それぞれの登場…

日本の女性のイメージ

この戯曲には、弓矢で狩りをする日本人女性のキルドラがヒロインとして登場します。野性味のある女性という設定ですが、優雅に歌を歌う場面もあり、帝やタイコーがひと目で恋に落ちてしまうほどの美しさの持ち主ということですから、ギリシャ神話のディアナ…

ボームラは大村純頼か

大村純頼の墓碑(本経寺ホームページより) 「第二十代純頼公は在位わずか六年、元和五年(1619)二十八才の若さで突如として逝去さ れた。同三年キリシタンの取締りがゆるいことを、将軍秀忠に叱責され、同五年宣教師を厳しく責めたので、信徒の恨みを買い…

宗教劇?恋愛劇?

私がこの戯曲を翻訳し始めたときは、ほとんど予備知識がなかったので、かなりシリアスな殉教劇だろうと思っていました。そして、タイコー・ソマというのは豊臣秀吉がモデルだろうと思っていました。しかし、翻訳を進めるにつれて、タイコー・ソマは秀吉とは…