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Las comedias de Lope de Vega

17世紀スペインの劇作家ロペ・デ・ベガの未邦訳作品を翻訳しています。Traducciones (relativamente libres) de unas comedias de Lope ineditas en japonés. はじめての方はカテゴリー「このブログについて」からご覧ください。無断転載はお断りいたします。

派生作品

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ジャック・ブランシャール

《アンジェリカとメドーロ》1630年代初め? メトロポリタン美術館

http://www.metmuseum.org/

 

 16世紀前半にイタリアで刊行されたアリオストによる叙事詩『狂えるオルランド』はたいへんな人気を博し、ヨーロッパ各国の文学に影響を与えました。

 

狂えるオルランド

狂えるオルランド

 

 

 スペインではこの作品から派生した叙事詩が二つ書かれています。『狂えるオルランド』の続編ともいうべき内容で、ルイス・バラオナ・デ・ソトによる『アンジェリカの涙』と、ロペによる『アンジェリカの美貌』です。

 

 バラオナ・デ・ソトやロペは、主人公のオルランドよりも、カタイ(中国)の美女アンジェリカとサラセン人の若者メドーロの恋愛に魅かれ、続編ではこの二人を主人公にしています。ロペの作品では、アンジェリカとメドーロはそれぞれに横恋慕する人物たちによって引き裂かれ、苦難の末に再会を果たしますが、アンジェリカはメドーロの腕の中で死んでしまいます。やや感傷的な結末を含むこの叙事詩は、ロペの作品の中ではあまり高い評価は受けていないようです。

 

 ロペが好んだ『狂えるオルランド』のキャラクターは、このアンジェリカとメドーロのほか、スペインの王女として登場するドラリーチェ、彼女に恋するタタール人のマンドリカルドなどでした。ロペは彼らを主人公にしたコメディアも書いています。

 

 

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 また、ロペは『狂えるオルランド』の物語を、コメディアの登場人物にしばしば語らせています。

 

 

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  1614年に宮廷人のために上演されたロペのコメディア《美の褒賞(El premio de la hermosura)》は、彼のかつての作品『アンジェリカの美貌』を連想させる内容であり、登場人物の亡き父親として、マンドリカルドの亡霊が出てくる場面があります。

 

  これらの派生作品を見ると、ロペがいかにアリオストの作品を愛好していたかが伺えて興味深いです。

 

 

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